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デザイン外注で失敗しないための依頼前チェックリスト

デザイン外注で失敗しないための依頼前チェックリストを制作会社が解説

「思っていたのと違うものが上がってきた」
「修正のやりとりが何往復も続いて、まだ終わらない」

デザインを外注したことがある方なら、一度は経験があるかもしれません。

こんにちは、ソンイです。株式会社FILLMANでデザイン制作をしています(制作実績は1,000件以上)。ロゴ・チラシ・ホームページ・LP・SNS用の画像まで、幅広くお引き受けしてきました。

その中でずっと感じているのが、うまくいかなかった案件のほとんどは、作り始める前の段階で決まっているということです。デザイナーの腕でも、発注する側の知識不足でもありません。「決めていなかったこと」があっただけです。

この記事では、依頼する前に決めておくと失敗しなくなることを、チェックリストの形でまとめます。デザイン会社に頼むときも、フリーランスの方に頼むときも同じように使えます。

目次

デザイン外注がうまくいかない3つのパターン

デザイン外注で起きる3つの失敗と、依頼前に防げる原因

まず、よくある3つを見ておきます。原因が分かると、防ぎ方も分かります。

①「イメージと違う」

いちばん多いパターンです。そして、発注する側が悪いわけではありません

原因はシンプルで、頭の中にあるイメージは言葉にしないと伝わらないからです。「おしゃれな感じで」「かっこよく」は、10人に聞けば10通りの絵が浮かびます。

②「修正が終わらない」

途中で「やっぱりこっちの方向で」と大きく変わると、作り直しになります。

これは決定する人が途中で増えたときに起きやすいです。最初は担当者の方と進めていたのに、途中で上長や別部署の意見が入り、方向が変わる。悪気のないすれ違いです。

③「納品されたけど、使えない」

「印刷に出したら色が違った」「ホームページに載せようとしたらサイズが合わない」というケースです。

これはどこで使うかを先に共有していれば、ほぼ防げます

依頼する前に決めておく5つのこと

依頼前に決める目的・相手・使用場所・期日・決定者の5項目

ここが本題です。この5つが決まっていれば、デザインの成功率は大きく変わります。

1. 何のために作るのか

「チラシを作りたい」ではなく、「チラシで何を起こしたいか」です。

  • 新規のお客様に来てほしい
  • 既存のお客様に新メニューを知ってほしい
  • 求人に応募してほしい

目的が違えば、載せる情報も見た目もまったく変わります。ここが曖昧なまま進むと、きれいだけれど何も起きないものができあがります。

2. 誰に見せるのか

年齢・性別・地域・その人が今どんな状態かまで具体的にしておきます。

「30代女性」より「近所に住んでいて、子どもが小さくて、自分の時間がほとんどない人」のほうが、デザインは確実に良くなります。

3. どこで使うのか

紙なのか、画面なのか。同じ「チラシ」でも、印刷して配るのか、PDFでLINEに送るのかで作り方が変わります。

  • 印刷する → サイズ、部数、紙のこと
  • Webで使う → どのページのどこに置くか
  • SNS → どの媒体か(サイズが全部違います)

後から「やっぱり印刷もしたい」となると、作り直しになることがあります。最初に全部言っておくのが、結果的にいちばん早くて安く済みます。

4. いつ必要か

「なるべく早く」は期限ではありません。使う日から逆算した日付を伝えてください。

印刷が入る場合は、印刷所の日数も必要です。イベントの前日に納品されても間に合いません。

5. 決める人は誰か

これがいちばん抜けます。そして、いちばん影響が大きいです。

最終的にOKを出す人を、依頼する前にはっきりさせておいてください。社長なのか、担当者なのか、ご夫婦のどちらなのか。

決定者が明確な案件は、驚くほどスムーズに終わります。逆に「みんなで決めます」の案件は、ほぼ確実に長引きます。

依頼するときに渡すと早い3つの材料

初稿の精度を高める参考デザイン、手持ちの素材、予算の上限

決まったら、次は伝え方です。この3つがあると、初稿の精度が一気に上がります。

① 好きなデザインを3つと、「どこが好きか」

参考になるものを探して送ってください。競合でも、まったく別業種でも構いません。

大事なのは「どこが好きか」を一言添えることです。

  • 「この色の組み合わせが好き」
  • 「文字が少なくてすっきりしているのが好き」
  • 「写真の雰囲気が好き。レイアウトは好みじゃない」

「好き」だけだと、どこを再現すればいいのか分かりません。逆に「これは苦手」も同じくらい役に立ちます

② 使う素材があるか

ロゴ、写真、載せたい文章。すでにあるものと、これから用意が必要なものを分けておくと、見積もりが正確になります。

写真がない場合、撮影するのか、素材サイトから探すのかで金額も期間も変わります。

③ 予算の上限

これは言いにくいと思われがちですが、先に伝えていただいたほうが、絶対に良いものが出せます

予算が分かれば、その中で何に力を入れるかを考えられます。分からないまま進めて、最後に「高い」となるほうが、お互いにとって残念な結果です。

「〇〇万円くらいで考えています」の一言で十分です。

見積もりをもらったら見ておくところ

見積もりで確認する納品形式、進め方と回数、含まれていないもの

金額だけを見て比べると、あとで差が出ます。見ておくと安心なのは次の3つです。

納品されるものの形式

どんなファイルで受け取れるかです。画像なのか、印刷用のデータなのか、自分たちで文字を差し替えられる形なのか。

用途によって必要な形式は変わるので、「うちではこう使いたい」と伝えておくと、行き違いがなくなります。

進め方と回数の目安

何回くらいのやりとりで仕上げていくのかが書いてあると、スケジュールが立てやすくなります。

書いていなければ聞いてしまって大丈夫です。嫌がる制作者はいません。むしろ、そこを最初に確認してくださる方は、進行がとても楽です。

含まれていないもの

撮影、文章の作成、印刷、サーバー代など、別になっているものがないかを確認します。

ここが明確だと、後から想定外の費用が発生しません。

なお、金額の目安そのものについては別の記事にまとめています。あわせてどうぞ。→ ロゴ・チラシ・LPの制作費用相場を、制作会社が正直に解説

やらないほうがいいこと

最後に、よかれと思ってやりがちだけれど、実は遠回りになることを3つ。

「とりあえず何案か見せてください」

方向性が決まっていない状態で案を増やすと、選ぶ基準がないので決められなくなります。案の数より、方向を1つ決めるほうが早く良いものに着きます

社内の全員に意見を聞く

人数が増えるほど意見は平均化して、印象の薄いデザインになります。見てもらうのは良いことですが、決めるのは1人にしておいてください。

「おまかせで」と伝える

信頼していただけるのはうれしいのですが、情報がないと当てにいくしかなくなります

結果として「イメージと違う」が起きやすくなり、修正が増えます。目的と相手だけでも決まっていれば、そこから先はこちらで考えられます。

まとめ:依頼前チェックリスト

決めておくことひとこと
何のために作るか「作る」ではなく「何を起こすか」
誰に見せるか年齢より「どんな状態の人か」
どこで使うか印刷・Web・SNSで作り方が変わる
いつ必要か使う日から逆算した日付で
決める人は誰か1人に決めておく(いちばん効きます)
渡すと早い材料ひとこと
好きなデザイン3つ「どこが好きか」を一言添える
手持ちの素材あるもの/ないものを分ける
予算の上限先に言うほど良いものが出ます

全部そろっていなくても大丈夫です。ここに書いたことを「まだ決まっていません」と伝えていただくだけでも、進め方が変わります

デザインは、作り始める前の会話でほとんど決まります。逆にいえば、そこさえ押さえれば、外注は驚くほどうまくいきます。

デザインのご相談について

FILLMANでは、ロゴ・チラシ・ホームページ・LP・SNS運用まわりの制作をお引き受けしています。

「何から決めればいいか分からない」という状態でのご相談も歓迎です。この記事のチェックリストを一緒に埋めるところからで問題ありません。実際、そこからお任せいただくことのほうが多いです。

制作実績1,000件以上の中で見てきた「うまくいく進め方」を前提にご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人
ソンイソンイWEB&グラフィックデザイナー

株式会社FILLMAN 代表取締役
東京都在住
WEB&グラフィックデザイナー
制作実績1000件以上
SNS総フォロワー数5万人超
オンライン講座「Insta Design Right」主宰(受講生230名超え)
デザイナー向けビジネス講座
「デザイナーブランディング講座」主宰

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