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仕事で使うデザイン用語50選|意味より「どこでつまずくか」を知っておく

仕事で使うデザイン用語50選。意味よりどこでつまずくかを制作会社が解説

デザイン用語は、調べれば5秒で意味が出てきます。

でも、意味を知っていることと、使えることは別です。「ジャンプ率が大事」と知っていても、実際に大きくしてみたら逆に読みにくくなった。そういう経験はないでしょうか。

こんにちは、ソンイです。株式会社FILLMANでデザイン制作をしています(制作実績は1,000件以上)。Canvaを使ったインスタデザイン講座も運営していて、これまでに230名以上の方を見てきました。

この記事は、辞書ではありません。

載せている50語のうち約35語は、私が講座で実際に「そこ、つまずきますよ」と伝えてきた記録から選んだものです。意味の説明は1〜2行で終わらせて、つまずきの部分を厚く書いています。そこが、他では読めないところだからです。

印の意味はこうです。

  • ⚠️……私が実際に受講生へ伝えてきた、つまずきポイント
  • 💡……記録はないけれど、仕事で必ず出てくる用語の補足

読み飛ばすなら意味のほうを飛ばして、⚠️だけ拾ってください。

目次

① 文字まわり(10語)

デザイン用語 一覧:文字まわりの10語と初心者がつまずきやすいポイント

1. ジャンプ率

大きい文字と小さい文字の差のこと。

⚠️ Canvaなら10サイズ差が目安。小さい文字は大きい文字の3分の2にすると、だいたい収まります。

⚠️ 大きくすれば目立つ、ではありません。 差がありすぎると、むしろ読めなくなります。上品に見せたいときほど差を抑えてください。

2. カーニング

文字と文字のあいだを1つずつ調整すること。

⚠️ 危ないのは「1・い・ん・と」です。 ここだけ手で詰めてください。全体の文字間をまとめて広げても、この4文字の前後だけは不自然な隙間が残ります。タイトルは1文字ずつ見て、気になるところだけ直す。全部やる必要はありません。

3. 行間

行と行のあいだのこと。

💡 狭いと詰まって見え、広いとバラけます。本文は文字サイズの1.5〜1.8倍が目安です。

4. ウェイト

文字の太さのこと。Light / Regular / Medium / SemiBold / Bold のような段階があります。

⚠️ Mediumは文章用です。タイトルはSemiBoldから。 「太字にしたのに弱い」と感じるとき、たいていMediumで止まっています。

⚠️ 一段細くすると、女性らしさが出ます。 ターゲットが女性のとき、太さをひとつ落とすだけで印象が変わります。

5. 可読性

文章としての読みやすさのこと。

⚠️ 背景写真に文字が潰れたら、影を足す前に写真を暗くしてください。 文字に影や縁取りを足して読ませようとすると、一気に素人っぽくなります。先にやるべきは背景の処理です。

6. 視認性

パッと見でどれだけ目に入るか。

💡 可読性とは別物です。視認性は「気づけるか」、可読性は「読み進められるか」。バナーは視認性、記事は可読性が効きます。

7. 袋文字

文字のまわりに縁をつけること。

⚠️ 縁の太さは数値ではなく目で合わせます。 つなぎ目のあるゴシックは、画の接合部に隙間が出ることがあります。

⚠️ 背景と同じ色の縁で溶け込ませる使い方もあります。縁は「囲う」だけのものではありません。

8. 座布団

文字の下に敷く帯や図形のこと。

⚠️ 幅は一番長い文字に合わせます。 そして同系色だとぼやけます。

⚠️ 情報量が多い投稿ほど、座布団の幅を揃えてください。 幅がバラバラだと、それだけで雑に見えます。

9. 明朝体/ゴシック体

縦横に強弱のある書体/太さが均一な書体。

⚠️ 重い言葉は明朝体。 柔らかさを出したいときは、書体ではなくひらがなを増やすほうが効きます。

⚠️ 40〜50代向けは、色をくすませて明朝体の太字。 この組み合わせが落ち着いて見えます。

10. アウトライン化

文字を図形に変換すること。

💡 入稿前に必須です。やらないと相手の環境でフォントが置き換わります。変換後は文字を編集できないので、編集用のデータは別に残しておいてください。

② レイアウト(10語)

デザイン用語 一覧:レイアウトの10語と初心者がつまずきやすいポイント

11. 近接

関係のあるもの同士を近づけること。

⚠️ 上達しても最後まで残るのがこれです。 迷ったら、まず間隔を見てください。

⚠️ 「どれが何の説明か」を示すのが近接の役割です。見出しと本文が同じだけ離れていると、セットだと伝わりません。

12. 整列

端や中心をきっちり揃えること。

⚠️ 崩れる犯人は、たいてい「文末の見えない空白」です。 中央揃えがずれるときは、まず文字の最後を疑ってください。

⚠️ 全体ではなく「情報のエリアごと」で考えます。 1枚の中に揃えの基準が複数あっても構いません。

13. 反復

同じルールを繰り返して統一感を出すこと。

⚠️ 角と角丸が混ざった瞬間に、統一感は壊れます。 色やフォントは気にしても、図形の角は見落とされがちです。半径も揃えてください。

14. 対比(コントラスト)

色や大きさの差のこと。

⚠️ 白黒にして見ると、効いているかが一発で分かります。 彩度をゼロにしても主役が主役に見えるなら大丈夫です。

15. 余白

あえて何も置かない場所のこと。

⚠️ 「見えない余白」が中央揃えを狂わせます。 図形やテキストボックスには、見えない余白が含まれていることがあります。

⚠️ 余白を怖がらず、幅を揃えて「1つの情報」に見せてください。 余白は空きではなく、区切りの道具です。

16. グルーピング

情報をかたまりに分けること。

⚠️ 余白とグルーピングは同じものとして考えます。 余白の取り方=かたまりの作り方です。別々に考えると迷います。

17. 視線誘導

見る人の目を動かす順番を設計すること。

⚠️ 駅の案内板から盗むのがいちばん早いです。 限られた面積で、迷わせず順番に読ませる設計が詰まっています。

⚠️ 矢印を足すほど迷子になります。減らすほうが効きます。 順番は大きさ・色・余白で作るものです。

18. 主従関係

どれが主役でどれが脇役かの順位づけ。

⚠️ 長文の依頼文は、まず主従関係で要素を分解してください。 もらった文章をそのまま並べると、全部同じ強さになって何も伝わりません。

19. 目の錯覚

同じ数値でも違って見える現象。

⚠️ 「T」と「X」を並べると一発で分かります。 同じサイズなのに、Xのほうが小さく見えます。講座でも実際にやって見せています。

⚠️ ジャンプ率を上げすぎると、錯覚でガタついて見えます。 数値は揃っているのに揃って見えないときは、これを疑ってください。

20. 黄金比

美しいとされる約1:1.618の比率。

💡 迷ったときの逃げ道です。最初から当てにいくより、ブラッシュアップ段階で当てると整います。

③ 色(10語)

デザイン用語 一覧:色の10語と初心者がつまずきやすいポイント

21. トンマナ

トーン&マナー。全体の統一ルールのこと。

⚠️ 揃えすぎるとメリハリが消えます。 トンマナは「全部同じにすること」ではなく、どこで崩すかまで決めることです。

22. 彩度

色の鮮やかさのこと。

⚠️ くすみ色ばかり重ねると、全体が霞みます。 ベースを低彩度にしたら、どこか1か所だけ彩度を残す。その1か所が主役になります。

23. 明度

色の明るさのこと。

💡 影をつけるかどうかは、背景と文字の明度差で決めます。 差があるなら影はいりません。

24. 補色

色相環で正反対にある色。

⚠️ 色迷子になったら、カラーホイールの45度と補色で抜け出してください。 感覚で探すより、角度で決めたほうが早いです。

25. 同系色

近い色どうしの組み合わせ。

⚠️ 相性はいいのですが、境目が消えてぼやけます。 同系色でまとめるなら、明度の差を大きくつけてください。

26. トーン

明度と彩度を合わせた色の調子。

⚠️ 3色で足りなくなったら、色を足さずトーンで分割してください。 色数を増やすより、同じ色の濃淡で増やすほうが崩れません。

27. グラデーション

色が少しずつ変わること。

⚠️ 基準色を作って、そこから下げていくと濁りません。 2色を適当に選んで繋ぐと、中間に濁った色が生まれます。

⚠️ グラデ背景にグラデ文字は沈みます。 座布団で塊を作ってください。

28. 透明度

向こうが透けて見える度合い。

⚠️ 下げると、枠線までぼんやりします。 枠を残したいなら、透明度ではなく塗りの色そのものを薄くしてください。

29. RGB

光の3原色。画面で表示する色。

💡 Web・SNS・動画はこちらです。

30. CMYK

インクの4色。印刷で使う色。

💡 RGBのまま入稿すると色がくすみます。 印刷物は必ず変換してください。画面で見た鮮やかさは、紙では出ません。

④ データと入稿(10語)

デザイン用語 一覧:データと入稿の10語と初心者がつまずきやすいポイント

31. 解像度(dpi)

画像のきめ細かさのこと。

⚠️ もらった画像がガビガビなら、デザインでは直せません。先に伝えてください。 素材を受け取った時点で確認して、その場で言う。これは技術ではなく進め方の話です。

💡 目安はWebが72dpi、印刷が350dpiです。

32. px(ピクセル)

画面上の大きさの単位。

💡 Webはpx、印刷はmm。 ここを混ぜると事故ります。

33. ベクター/ラスター

計算で描く画像/点の集まりの画像。

💡 ロゴはベクターです。拡大しても荒れないので、名刺にも看板にも同じデータが使えます。

34. レイヤー

デザインを層で重ねて管理する仕組み。

⚠️ 「デザインの層」と説明すると、初心者にも一発で伝わります。

⚠️ ロックしないと、テンプレートは崩されます。 箔押しなどの特殊加工は、層を分けて入稿します。

35. トンボ

断裁位置を示す印刷用のしるし。

💡 印刷入稿では基本つけます。Canvaは書き出し時に設定できます。

36. 塗り足し

断裁される外側まで色や絵柄を伸ばすこと。

💡 3mmが基本。 これがないと、断裁のわずかなズレで白いフチが出ます。

37. 入稿データ

印刷所に渡す最終データのこと。

⚠️ 印刷してからでは直せません。 一文字の間違いでも刷り直しになります。入稿前に赤ペンでの校正を必ず1回はさんでください。

38. 校正

誤字や体裁を確認して直すこと。

⚠️ 画面で読まないでください。紙に出して、赤ペンで見ます。 画面だと脳が勝手に補正して読んでしまいます。

39. 初稿

最初に提出するデザイン案。

⚠️ 作ったその日に出さないでください。1日寝かせて、見直してから出します。

作った直後は、自分の中で正解になっています。一晩置くと、必ず直したいところが見つかります。その1日が、修正の往復を減らします。

40. レギュレーション(ガイドライン)

使い方のルールをまとめたもの。

⚠️ 作らないと、納品後に自分のデザインを守れません。 ロゴの余白、使ってはいけない配色、最小サイズ。決めて渡しておけば、勝手に崩されることがなくなります。

⑤ 仕事の進め方(10語)

デザイン用語 一覧:仕事の進め方の10語と初心者がつまずきやすいポイント

41. ペルソナ

たった一人に決めた想定読者のこと。

⚠️ 外国人の写真や外国風のイラストは、日本のお客さんには刺さりません。 おしゃれに見えても、読者が自分を重ねられなければ届きません。

42. ベネフィット

その人の暮らしがどう良くなるか。

⚠️ メリット(機能の説明)と混同しやすいです。主語が「相手」ならベネフィットです。

「容量が2倍」はメリット。「詰め替えの回数が減って、朝がラクになる」がベネフィットです。

43. ヒアリング

制作前に相手の要望を聞き取ること。

⚠️ ヒアリングシートは「超メモ帳」です。当日に資料を初見しないでください。 先に読み込んでおくだけで、聞ける質問の質が変わります。

⚠️ ロゴは必ずZoomでヒアリングします。 テキストのやり取りだけでは、言葉になっていない要望を拾えません。

44. ラフ

手書きレベルの下書き。

⚠️ 最初からIllustratorで作り始めるのはNGです。 ラフで構成を決めてから手を動かす。ここを飛ばすと、作り込んだあとに作り直しになります。

45. デザインカンプ

完成イメージの見本。

💡 ラフより精度が高い「これで作ります」の提出物です。

46. ワイヤーフレーム

要素の配置だけを示した設計図。

💡 色や装飾を入れる前に、情報の並びだけを決めます。

47. ファーストビュー(FV)

開いて最初に見える範囲。

⚠️ LPはここが命です。ここで離脱されたら、以降は読まれません。 どれだけ下を作り込んでも、見られなければ存在しないのと同じです。

48. CTA

Call to Action。読者にしてほしい行動を促す部分。

💡 「詳しくはこちら」「今すぐ申し込む」などのボタンや一言のことです。

49. 著作権

作った人に自動で発生する権利。

⚠️ 「財産としての権利」と「気持ちの権利(人格権)」は分けて考えます。 混ぜて理解すると、話がややこしくなります。まずこの2つがあることだけ覚えてください。

50. モックアップ

完成品を実物っぽく見せる画像。

💡 名刺やパッケージは、モックアップにすると伝わり方が変わります。平面で見せるより、手に持った状態を想像してもらえます。

全部は覚えなくていい。まずこの3つ

50個を一度に意識するのは無理です。効きが大きい順に3つだけ挙げます。

  1. 近接(11)……関係あるものを近づける。「なんとなく読みにくい」の原因のほとんどがここ
  2. 余白(15)……情報を減らせば余白は生まれる。品はここから出る
  3. ジャンプ率(1)……Canvaなら10サイズ差。小さい文字は大きい文字の3分の2

この3つを守るだけで、デザインの印象はかなり変わります。残りは、必要になったときに戻ってきてください。

まとめ

カテゴリ用語
①文字まわりジャンプ率/カーニング/行間/ウェイト/可読性/視認性/袋文字/座布団/明朝体・ゴシック体/アウトライン化
②レイアウト近接/整列/反復/対比/余白/グルーピング/視線誘導/主従関係/目の錯覚/黄金比
③色トンマナ/彩度/明度/補色/同系色/トーン/グラデーション/透明度/RGB/CMYK
④データと入稿解像度/px/ベクター・ラスター/レイヤー/トンボ/塗り足し/入稿データ/校正/初稿/レギュレーション
⑤仕事の進め方ペルソナ/ベネフィット/ヒアリング/ラフ/デザインカンプ/ワイヤーフレーム/ファーストビュー/CTA/著作権/モックアップ

デザイン用語は、意味を覚えるところがスタートではありません。どこでつまずくかを先に知っておくと、同じ失敗をしないで済みます。

この記事の⚠️は、全部どこかで実際に起きたことです。

実際の直し方は、Instagramで紹介しています

この記事では言葉の解説を中心に書きました。ただ、「どう直すか」は実際のデザインを見たほうが早い部分でもあります。

Instagram(@_ulidesign_)では、実際の画面を見せながらCanvaでの直し方を紹介しています。保存しておけば、作りながら見返せます。

私が運営しているインスタデザイン講座「Insta Design Right」では、こうしたつまずきを自分の制作物に当てはめて直すところまで一緒にやっています。「言葉は分かったけれど、自分のデザインだとどこを直せばいいのか」で止まってしまう方は、のぞいてみてください。

この記事を書いた人
ソンイソンイWEB&グラフィックデザイナー

株式会社FILLMAN 代表取締役
東京都在住
WEB&グラフィックデザイナー
制作実績1000件以上
SNS総フォロワー数5万人超
オンライン講座「Insta Design Right」主宰(受講生230名超え)
デザイナー向けビジネス講座
「デザイナーブランディング講座」主宰

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